小説や報告書に適した印刷用紙

小説・報告書イメージ 小説などの同人誌や、報告書・説明書など作るのでしたら、読みやすさ
を重視した用紙を選びと良いでしょう。
本文がモノクロ印刷の冊子などは、上質紙やキンマリ用紙が良く使われ
ているので、この2つの用紙を選べば良いと思います。

 

上質紙

上質紙イメージ 紙の表面をコーティングしていない、光沢やツヤのない用紙です。
白色度が高く、高級感のある仕上がりになりますが、コート紙やマット紙に
比べ発色は劣る用紙になります。
その為、写真点数が少なく、文章がメインの本文がモノクロ印刷の冊子や、
ページ数が多い冊子などの印刷に適しています。

 

 

紙の厚さは、ページ数が少ない無線綴じ製本や、中綴じ製本だと<110kg>・<135kg>の用紙を、
ページ数が多く、厚みがある本になるような場合は<70kg>・<90k>の用紙が良いと思います。

淡クリームキンマリ

薄いクリーム色の上質紙です。
目に優しい色合いですので書籍など、本文が主にモノクロ印刷の用紙におススメです。
小説や説明書などの、同人誌の印刷でもよく利用されている用紙です。

紙の厚さは、ページ数の違いで本の厚さも変わってきますが、<70kg>を選ぶと良いと思います。

表紙に使う用紙

表紙に使う紙は、特にこだわりが無ければ本文に使用した紙と同じ種類のもので、本文用紙よりも
厚いものを選ぶと良いと思いますが、報告書などの冊子の表紙には「色上質紙」や「レザック66」を
使ってみれば、高級感のある冊子に仕上がると思います。

*色上質紙やレザック用紙に、カラーのデータを印刷する場合、紙そのものに色がついているため、
白い紙に印刷するのとは、色味が全く異なって仕上がります。

 

色上質紙イメージ色上質紙
*イメージ写真は「クリーム」です。

 

 

上質紙に色が付いた用紙です。
表紙や目次、見返し、プログラム等に用いられ、幅広い用途で使われている用紙です。
紙の厚さ表記が、他の紙のようにキロ数ではなく、「厚口」「最厚口」で表記しているのも特徴で、
表紙などによく使われる紙の厚さは「最厚口」だと思われます。

 

レザック66イメージ>レザック66
*イメージ写真は「ミント」です。

 

 

紙の表面にカーフ(仔牛の皮)風のテクスチャー(*材料の表面に凹凸を付けて触覚的な、色や
明るさで視覚的に変化をつけること)があり、高級感と暖かみを感じさせる用紙です。
冊子の表紙などによく使用されていますが、表面に凹凸があり、その表面柄は一枚ずつランダム
になっているので、印刷面に写真などがある場合は注意が必要となります。