同人誌に適した印刷用紙と製本方法
最近では、自分で作成した漫画や写真集・小説などの、いわゆる同人誌と呼ばれる冊子を自費で作成する人が増えてきています。
自費出版という形で同人誌を作り、コミケなどで販売しているようです。
インターネットの普及や、同人誌などの少部数の印刷物などを印刷対応してくれる印刷会社の増加により、以前に比べて同人誌などを自費出版することは簡単なものになってきたと言えます。
ですが、フォトショップやイラストレーターなどのDTPソフトを使って印刷用データは作れるけど、実際に印刷される紙の種類や、紙の厚さ、製本種類や綴じ方向などがわからない人は多いのではないでしょうか?
このサイトは、そういった方たち向けに冊子やパンフレット・チラシなどによく使われている紙の種類や厚さ、代表的な製本の方法などを紹介しているサイトですので、ぜひ参考にして下さい。
無線綴じ製本
無線綴じ製本は、ノド部部(*綴じ側)を糊付けして製本をする方法です。
製本加工の特性上、上記の写真のようにセンター(綴じ・ノド)部分まで開くことが出来ないので、
見開きになるようなページデザインの場合には、センター(綴じ・ノド)付近の文字・絵柄が見えなくなる可能性があり、
冊子のページ数や、本文に使う用紙の厚さによって、センター(綴じ・ノド)部分の開き具合も変わってきます。
また、ページ数が少ない場合は背の部分の厚みが無くなってしまうので、糊付け範囲が少なくなってしまい、本を開くとページがとれてしまう可能性があるのが特徴です。
中綴じ製本
中綴じ製本は、上記の写真のように冊子を開いた状態の紙を重ねて、見開きの中心部分をホッチキスで綴じてから中折り加工して製本する方法です。
その製本加工の特性上、ページ数の多くなるような冊子の場合は使うことはありません。
ページ数が多くなると、「小口」とよばれる(*ノドと反対)部分の写真や文字が切れてしまう可能性があるためです。
中綴じ製本はホッチキスを使った製本なので、無線綴じ製本のようにノド部分を根本まで糊付けすることはないので、
写真集などの写真を見開きページでレイアウトするような、根元まで開けるような冊子をつくりたいと考えている方に向いている製本方法です。
綴じ方向について
主な製本の種類がわかったら、次は製本を右綴じにするか左綴じにするか知っておきましょう。
一般に、冊子などの綴じ方向は決まっていて、
本文が縦書きなら右綴じが基本
本文が横書きなら左綴じが基本
と、覚えておけば問題ありません。
1つ気を付けなければいけないのは、マンガなどの冊子は右綴じにすることです。
これは、吹き出しの文字がたとえ横書きでも、マンガの駒割りは右上から左下に進めることになっているからです。
もちろん例外もあるので、自分が作る冊子などの種類にあわせて綴じ方向を決めて下さい。
参考サイト